KomEyeMonitor

コマツICT油圧ショベル「PC200I-11型（※１）」と本アプリを通じて通信を行うことで、搭載されているステレオカメラが認識している撮影範囲や、撮影可否およびデータサーバへの送信電波強度といったシステム情報の把握が可能になります。

【　特徴　】

①　ステレオカメラの撮影範囲がわかる！

ステレオカメラKomEyeが認識している画像だけではなく、撮影範囲が画面内に示されていますので、どこを撮影しているのかがわかります。

②　システムが撮影可能な状態なのかがわかる！

従来は運転席右側のコンソールにある撮影スイッチを目視確認しなければ撮影可能な状態か把握できませんでしたが、アプリ画面中にシステムの状態が表示されているので視線移動も少なくシステム情報が確認できます。

③　撮影データが正しく送信されたかがわかる！

撮影履歴にデータ送信結果が一覧で表示されます。万が一撮影が失敗していても理由や対処方法が表示されるので“撮りこぼし“を防げます。

【　使い方　】

①　本アプリを起動します。

②　機械本体とアプリを起動したタブレット端末を無線LAN接続（※２）します。

③　ステレオ撮影前に撮影範囲や機能状況を確認します

・ホーム画面では上下カメラ画像が分割表示されています。

・画面左の「＜」をタップまたは画面を右方へスライドすると上カメラの画像が拡大表示されます。

・画面右の「＞」をタップまたは画面を左方へスライドすると下カメラの画像が拡大表示されます。

・全画面の最下部にデータサーバへの送信電波強度，撮影可否，記録メモリ使用率が教示されています。

④　「撮影可能」を確認してステレオ撮影を行います。

⑤　正常に撮影・データ送信が行われたか画面右上の「履歴」から確認します。

※１　PC200I-11型　に限ります。（2018年2月現在）

※２　機械本体との無線LAN接続は完全閉域網による接続となりますのでタブレット端末の通信契約は必要ありません。なお、機械本体と本アプリ間で無線LAN通信を行うためには、ご自身のスマートコンストラクションクラウドアカウント情報を用いて本アプリから「アクセスポイント管理システム」にログイン後、接続したいPC200i-11の設定ファイルを取得した上で、当該PC200i-11との無線LAN通信を行うことになります。

【　注意事項　】

●　本アプリご使用に当たり、タブレット端末を機械運転室内に設置するためのタブレット固定器具をご準備ください。

●　アプリ動作中は相当量の電力を消費しますのでタブレット端末への給電機器をご準備の上ご使用ください。

●　タブレット端末や固定器具および給電機器は、機械本体の運転操作 および 視界の妨げにならない場所に、脱落することが無いように設置してください。作業中にタブレット端末や固定器具および給電機器が干渉、落下し、破損やケガ、重大な人身事故を起こす恐れがあります。

●　タブレット端末や固定器具の脱着および位置調整は、機械本体の作業機ロックレバーをロック位置にして、エンジンを停止して行ってください。

●　機械稼働前および必要都度に応じ、必ず取扱説明書に記載され定められている点検および確認とシリンダストロークリセット操作を行い、ICT機能の確認も行ってください。

●　本アプリの内容に関する操作は、ダンプトラックや他の建設機械および現場作業員等との接触や自身の転倒がないよう、周囲の安全を確認して実施してください。特に傾斜地での撮影では、作業機を上方に上げ過ぎると車体が不安定になり、転倒する恐れがあります。計測範囲に差支えの無い高さまでブームを下げ、安全を確認してから撮影を行ってください。

●　機械本体のモニタにエラーが発生していないか確認し、もし機械本体のモニタにエラーが発生し、その他機械に異常が発生している場合はステレオカメラKomEyeのシステムや撮影結果に影響を及ぼす恐れがあるため、モニタの表示メッセージにしたがって適切な処置を行ってください。

●　本アプリはステレオカメラシステムの認識画像およびシステム状態を、コントローラから無線LAN通信で取得して表示させているだけですので、アプリからの直接の操作はできません。ステレオ撮影は機械本体の撮影スイッチで行ってください。

●　本アプリ内に表示されている撮影範囲はあくまで目安です。実際の現場地形・撮影条件により実際の撮影範囲との間でズレが発生する場合があります。

●　本アプリと接続する機械本体の始業点検および日常のメンテナンスを必ず行ってください。

●　詳しくはベースマシン取扱説明書、PC200i-11取扱説明書、タブレットアプリ操作マニュアル、スマートコンストラクションアプリユーザガイド、並びに、タブレット端末固定器具および給電機器の取扱説明書をお読みください。