この司法書士試験 2022 司法書士 過去問 解説付き 民法総則について
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司法書士とは
人々の財産と権利を守り、トラブルの法的解決を専門とする職種です。
法的な書類作成のスペシャリストで、法律相談を受けたり、コンサルタントのようなことを行うこともあります。司法書士になるには、国家試験である司法書士試験に合格するか、法務大臣の認可を受ける必要があります。
司法書士が担う役割
司法書士は、裁判所・検察局・法務局などに提出する書類の作成や、登記・供託の手続き、審査請求をするのが仕事です。中でも登記関係の仕事の割合が最も高く、起業時の会社の登記、土地購入の際の登記など、日常生活と密接に関わる役割を担います。業務を通して人々の権利を守り、平等な社会を実現することを目的としています。
具体的な仕事内容
司法書士法(訴訟や登記、供託などに関する手続きを円滑に進め、国民の権利の保護に貢献するため、司法書士の制度を取り決め、適正な業務を行うことを目的ととする)に基づいた仕事を行います。主な業務は下記のとおりです。
不動産登記、会社の登記・供託の手続き代理
裁判所・検察庁・法務局への提出書類の作成
簡易裁判所における訴訟・調停・和解等の代理
法律相談、企業に関する法律事務を行う企業法務
成年後見事務、多重債務者の救済、消費者教育
代表的な業務としては、不動産売買や相続の際の不動産登記手続きや、会社設立時の商業登記手続きが挙げられます。
それ以外にも、簡易裁判で訴訟代理業務を行う裁判事務、成年後見業務、供託業務、帰化申請など、法律に関するさまざまな仕事を行っています。
同じ「書士」として行政書士という資格もあり、法律に関する書類を作成するという点では共通しています。
しかし、司法書士が主に裁判所や法務局に提出する書類を作成するのに対し、行政書士はその名の通り行政機関(国や都道府県、市町村など)に提出する書類を作成するため、業務内容は異なります。
司法書士になるには
司法書士となる資格
1.司法書士試験に合格した人
2.裁判所書記官や法務事務官などとしての経歴10年以上、または簡易裁判所判事副検事としての経歴5年以上で法務大臣の認可を受けた人
司法書士試験とは
5月に願書提出、筆記試験は7月に行われます。筆記試験の合格者はその後口述試験を受験することができます。口述試験は10月、合格発表は11月に行われます。
筆記試験の試験科目は憲法、民法、刑法、会社法、民事訴訟法、民事保全法、民事執行法、司法書士法、供託法、不動産登記法、商業登記法です。
口述試験の試験科目は不動産登記法、商業登記法、司法書士法となります。
法務大臣の認定を受けた司法書士とは
法務大臣の認定を受けた司法書士とは、認定司法書士と言い、通常の司法書士の業務に加え、簡易裁判所において価額が140万円を超えない請求事件の民事事件等の代理業務も行うことができます。これを簡裁訴訟代理等関係業務と言います。
簡裁訴訟代理等関係業務の内容は下記のとおりです。
(1)民事訴訟手続き
(2)訴え提起前の和解(即決和解)手続き
(3)支払督促手続き
(4)証拠保全手続き
(5)民事保全手続き
(6)民事調停手続き
(7)少額訴訟債権執行手続き及び裁判外の和解の各手続きについて代理する業務
(8)仲裁手続き及び筆界特定手続きの代理等
資格保持者が司法書士として働くためには
司法書士法第8条の規定により、司法書士の資格を持っている人が司法書士として働くためには、日本司法書士会連合会の司法書士名簿に、「氏名」「生年月日」「事務所の所在地」「所属する司法書士会」「その他法務省令」で定める事項の登録を受けなければなりません。
登録をする際は、事務所を設立しようとしている地域を管轄する法務局、または地方法務局の管轄区域内にある司法書士会を通じて、日本司法書士会連合会に登録申請書、資格を証明する書類を一緒に提出します。
またその際、会則第50条に則り、手数料25,000円を日本司法書士会連合会に納付します。
司法書士の就職先・活躍の場
取り扱える業務内容は増えている
司法書士の就職先として代表的なのは司法書士事務所で、経験とスキルを積んだ後には独立して自分の司法書士事務所を開業することもできます。
その他、一般企業に就職し、法務部などの法律関係を取り扱う部署でサラリーマンとして働く人や、弁護士事務所に勤める人もいます。
これまで事務手続きを専門にしてきた司法書士ですが、近年では制度改正によって債務整理や借金の過払い金請求といった法律業務も手掛けられるようになったため、活躍の場は拡がっています。
なお、司法書士の資格は国内のみで適用されるものであり、海外で仕事をする場合には、その国の資格を取得することが必要です。
司法書士の給料・年収
経験次第で高収入が期待できる
司法書士の国家試験は合格率が低いことで有名ですが、これは合格者が出過ぎないように調整がなされていることも一因としてあります。
そうして資格保有者の希少性を保っているゆえに、司法書士の給料は全体的に高水準であり、独立して成功することで非常に高額の収入を得ることも可能です。
しかし、経験が問われる仕事であるため、新人の給料は一般の会社員と大差なく、スキルを身につけることで段階的に収入がアップしていくケースが一般的であるようです。
司法書士の雇用形態・働き方
安定を取るか、高収入を狙うか
司法書士試験に合格しただけでは実務をこなせないため、新たに資格を取得した人はまず司法書士事務所や企業などで経験を積む必要があります。
その後は、引き続き司法書士事務所などで勤務し続ける人もいれば、独立して開業する人もおり、働き方はさまざまです。
独立したほうが仕事量は増え、こなさなければならない業務内容も多くなりますが、その分多くの収入を得ることができるでしょう。
事務所や企業に勤務しているほうがリスクは少ないという捉え方もできますので、どのような働き方を選択するかは個人の考え方次第です。
司法書士のやりがい、楽しさ
依頼者との距離が近い
書類作成などの実務作業を手掛ける司法書士は、依頼者と顔を合わせる機会が多く、人間関係が出来やすいという特徴があります。
相続関係など、数か月に及ぶ案件も少なくありませんので、無事に業務が完了した際には、「あなたに任せてよかった」「また次もお願いしたい」と声をかけてもらえることも多いようです。
また、求人数が多く、かつ独立しやすい資格であるために、結婚などのライフイベントに関わらず、長く仕事を続けられるというメリットもあります。
司法書士に向いている人・適性
地味な作業が苦にならない人
司法書士の「書士」とは「書類を作成する人」という意味であり、司法書士の仕事は、難解な書類と向き合う地道な作業の繰り返しです。
法律に照らし合わせながら、間違いのないように書類を作成しなければなりません。
失敗は許されませんので、地味な作業を集中力を持って続けられる、几帳面な性格の人が司法書士に向いているでしょう。
また、独立するならば、仕事を得るための営業活動や人脈も重要になってきますので、人とのコミュニケーションが得意である必要もあるでしょう。
司法書士の求人・就職状況・需要
需要に対して有資格者が少ない
司法書士は試験の難易度が非常に高いため、資格保有者数が限られており、全国で2万人程度しかいません。
このため求人は都市部を中心として数多くあり、司法書士事務所や一般企業の法務部門など、就職先の選択肢は多いでしょう。
また他の職種と比べて女性が活躍しやすい点も特徴として挙げられます。
司法書士の年齢構成がかなり高齢に寄っていることもあり、今後さらに需要と供給量の差が開いてくるかもしれません。
資格取得を目指す人は歓迎される
未経験者の採用に積極的な司法書士事務所は多数あり、就職先を見つけるのに苦労することは少ないでしょう。
司法書士事務所で働く事務職の人の中には、そもそも最初から資格取得の意思がないケースも珍しくなく、事務所によっては資格取得志望者を歓迎するところもあります。
またある程度の実務経験がある有資格者であれば、さらに求人は豊富にあり、出産や育児などを経てブランクがある女性などでも、比較的容易に復職できるでしょう。
司法書士の現状と将来性・今後の見通し
業務範囲も需要も拡大傾向
近年、司法書士法の改正を受け、法務大臣から認定を受けた「認定司法書士」という資格があれば、訴訟額140万円以下の簡易裁判所の事件に関しては、弁護士と同じ活動ができるようになりました。
法律関係の業務も取り扱えるようになるなど、司法書士の業務範囲は拡大しつつあります。
また、今後は社会全体で高齢化が進むにつれ、遺言や相続に関する業務や、成年後見業務の依頼が増えていくと予想されており、司法書士の需要はますます高まっていくでしょう。