このCloverスタイラス・チェッカーについて
Cloverスタイラス・チェッカーは電磁誘導式スタイラスやタッチパネルに関する性能を測定するアプリケーションです
Cloverスタイラス・チェッカーは電磁誘導式スタイラスやタッチパネルに関する性能を測定する
アプリケーションです。
特にペイントアプリの使用感に影響する性能の測定やベンチマークを搭載しています。
分析機能 :
- 描画の遅延(スタイラスのペン先を動かした時のストローク表示の遅れ)を判定するための
「遅延ガイド」アニメーション
- 取得したイベント情報から、デジタイザの時間分解能(スキャンレート)を表示する機能
- スタイラス・タッチパネルの基本的性能の表示
(デバイス種類・同時押し数・ボタン(ホバー中)・筆圧段階・範囲・傾き・方向・距離等)
- Clover Paintのブラシを利用したペイントアプリに頻出する処理に特化したベンチマーク
- スタイラス・タッチパネルから送られてくる情報のリアルタイム表示
- [v0.11で追加] ペンストロークをスキャンポイント位置の点で表示し、スキャンレートの
実際の安定度を目視で確認する機能(ポイント間のスキャン間隔が一定ではないにも関わ
らず、Android 4.1.x以降の端末では一定であるようなデータが送られて来ることがあります)
ペンストローク描画機能 :
以上に加え、Clover SCでは非常に遅延の少ないストローク描画を目指して最適化
しています。(理想的条件では、Clover Paint v1.18.7比で50ms程度遅延を削減)
さらに設定から「ペンストロークの予測機能」を有効にすることで、将来的に表示遅延の
少ない端末が登場した時の描き心地を先取りして体験することができます。
なお、Clover SCアプリ自体で発生している遅延はせいぜい10~20ms程度です。
(これは遅延ガイドに合わせてペンを動かした時に1mm~2mm程度のズレになります)
キー操作 :
- 左右反転 [三本指タップ]
- 白黒反転 [三本指↓]
- 消去 [三本指→]
- Undo [タイラス ボタン1クリック/ボリューム↓]
- Redo [スタイラス ボタン2クリック/ボリューム↑]
- 消しゴム [スタイラス ボタン1押下中 + タッチ]
- メインメニュー [BACK]
- アプリ終了 [BACK長押し]
※ ブラシの色や太さの設定はありません。
※ 消しゴムはボリュームボタンにも割り当て可能です。
※ 筆圧範囲は起動後に検知した筆圧範囲で正規化されます。
利用する筆圧範囲で最初に一度ペンを走らせ、慣らしてからご利用下さい。
お読み下さい :
このアプリは機能重視なClover Paintとは真逆の方向(機能限定・シンプル・高速・低遅延)
を目指すことに、どの程度のユーザーが価値を見出すものなのか調べるための実験アプリです。
Android OSや、そのタブレット端末は概して表示遅延に関して無頓着で、PC等に比べて
遅延が大きくなっています。
これに合わせ、Clover Paintは遅延に関して拘泥しない方向で開発して来ました。
一方で、ペイントアプリユーザーの中には、低遅延・描き心地を非常に重視する人が居ることも
事実です。ただ、Android OSや端末の遅延により、現状では低遅延を目指してもすぐに限界
が来てしまいます。
客観的数値として測定されないものは、なかなか改善されず、むしろ改悪される傾向があります。
描画の遅延がまさにそれで、昔に比べて遅延は増える一方です。
そこでこのようなアプリを作成し、遅延を目に見える形で客観的に測定できるようにしてみました。
もしあなたが低遅延な環境を望むならば、このアプリを使って様々な端末の遅延を測定・ネット
上に公開し、メーカーにプレッシャーをかけてください。
そして、低遅延に注力したペイントアプリが欲しい、あるいは以上の趣旨に賛同し、支援したい
という場合は、寄付版をご用意していますのでそちらのアプリを購入して頂ければ幸いです。
現状、寄付版もこのベンチマークと変わらない内容になっていますが、Android上で低遅延な
ペイントアプリが欲しいという人が多ければ(寄付版のClover SCを購入した支援者が増えれば)
将来的に寄付版に機能を少しずつ追加してペイントアプリとして使えるようにしていく予定です。
さらに詳しくは以下のブログ記事をご覧ください。
http://goo.gl/whUi1 (Clover SCと描画遅延に関する考察)
http://goo.gl/eYZsF (Clover SC利用マニュアル)
推奨環境 :
電磁誘導式スタイラスに対応したタブレットサイズ端末
- GALAXY Note 10.1
- GALAXY Note 8.0
- HTC Flyer
(ThinkPad Tabletでも利用できますが、遅延が大きいため推奨しません)